トリップアドバイザーをご存知でしょうか?

世界最大の旅行関係の口コミサイトです。先日ご宿泊されたお客様が最近投稿してくれました。

この方は書くことが仕事のプロフェッショナルな方で、文章を拝見致しますと少し恥ずかしくなってしまいます。こんなによく書いてくれて、またこちらの思いも代弁して頂いて、何も言うことがございません。

ぜひ皆様にもご一読頂きたく思います。以下がその文面です。

 

世界中のリゾートを遊び尽くした大人が最後にいきつく宿”
バブル評価 5 段階中 5 4 日前に口コミを投稿 NEW モバイル経由

何気なくクリックしていたトリップアドバイザーで、とても泊まってみたい気になるアコモデーションを見つけてしまった。
その宿の名前は、「ルートシックスイン」。カテゴリーはB&Bになるのだろうか?
春なお冷たい雨の降る3月の中旬、旅は始まった。
12:20羽田発のJAL便は機材到着遅れで、結局、定刻の約1時間遅れの午後4時に那覇空港到着。レンタカーをピックアップして那覇から車で約一時間。到着したころには、もう日はとっぷりと暮れていた。
その建物の玄関は海沿いの宿のネーミングにもなっている県道6号線から一本入った路地にあった。南カリフォルニアのサンディエゴあたりのファサードを感じるまぶしく高い白壁。パンチング・メタルのドアが開き、ご主人の稲葉さんと奥様、そしてうれしそうにくるくると回る2匹の犬、レオとユニコ。奥から顔を出すレトリバーの老犬、のんちゃん。そして、名前を尋ね忘れたが、のっそりと太った一匹の猫が出迎えてくれた。
ルートシックスインの敷地に一歩入ると、夜のやわらかいとばりを感じて、時間の流れが少しだけゆっくりになったような気配がする。
一階の小さなバーカウンターがあるロビースペースで簡単なレセプショの後、2階の客室へ案内される。ユニットは2つ。階段をあがって左がダブルベッド・ルーム。右がツインベッド・ルーム。どちらもこだわりのウォーター・ベッドとジェットバスなどが完備。室内は華美ではない落ち着いた調度。タオル、リネン類やアメニティもいいもの選んで使っている。バリ島のアマヌサあたりのコテージに迷い込んだ錯覚だ。インテリアは奇をてらわないが、主人の細かいひとつひとつへアイテムのこだわりが伝わってくる。
広いベランダに出る。夜の海風が心地よい。
那覇空港から車で約一時間の読谷の夜はダークネスでサイレンスだ。
もしかしたらこの宿は世界中のリゾートを遊び尽くした大人が最後にいきつく、静寂な場所かもしれない、そんな気持ちになる。まるで、沖縄に秘密で借りてある隠れ家にでも帰ってきたような、おだやかな、ほっとした気持ちになれる。
この読谷にはおいしい居酒屋やレストランがたくさんあるそうだ。行きは車で、帰りは村内であればどこでも運転代行を1000円の定額で頼めるサービスを地域ぐるみで行っているそうで、とても評価できる試みだ。
しかしこの宿に2泊するならば、そのうち1泊はのんびりと夜はこの部屋で過ごして欲しい。
たとえば那覇からの道すがらにいくつかある、ライカムや北谷、読谷入り口などのイオンの大型スーパーマーケットに立ち寄ってオリオンビールや泡盛、ワインなどドリンクや食材を買う。たとえば新鮮なお刺身だって豊富に入手可能。惣菜コーナーで沖縄の味、グルクンの空揚げやテビチやチャンプルーなんかを買いそろえたり、ワインに生ハムやパパイヤなんていう組み合わせで、独りでも、大切な人とふたりで、ちょっとした部屋飲みパーティなんて素敵だ。小さな冷蔵庫完備。事前にリクエストしておけばクーラーボックスや氷も無料で用意してくれる。

ルートシックスインの正しい滞在の仕方は、季節によっても異なるだろうが、まず朝日が差しこむゴージャスなバスルームのブラインドを開けて、海を眺めながら、ジェットバスの浴槽で朝風呂を楽しむことから始めよう。Tシャツと短パンで過ごせる季節が一年のうち8か月はあるだろうから、そんなカジュアルな出で立ちで部屋の備品のティファールでコーヒーを淹れて飲んだりして、ドアの向こうで遊ぼうと呼びに来る、犬たちとプールサイドで遊ぶのもよし。ベランダでなかなか読めなかった長編を読んだり、音楽を聴いたりもいい。そして朝食がてらあたりをあちこち長い散歩するのもいいし、車で外出をしてブランチもいい。やちむんの里あたりで焼き物を見てまわるのも悪くない。
夕方は早めに帰ってくること。実は着いた夜には気が付かなかったが、部屋には極上の屋上がついていた。それを教えてくれたのが犬のレオだ。レオが屋上への階段に案内してくれたのだ。この屋上にはしかも海に向かって遊び心満載の石造りのカウンターテーブルまでしつらえてある。
海を正面に夕日は左手の残波岬に沈む。夕日が沈んだ後、空がオレンジからパープルに変わっていくマジックタイムが素晴らしい。このマジックタイムにこの屋上でよく冷えた辛口の白ワインとかスパークリングワインを海風に吹かれながら飲もう。
もし大切な人といっしょの旅であれば、もはや余計な言葉はいらないはずだ。
やがてこのルーフトップに星が瞬きだすまで、のんびりと佇もう。
都会の煩雑さを捨てて、ひとりでのんびりと大切な人生の考えことをしたいひと。
たとえば、ちょっと仕事とか、恋愛とか、そんなことに疲れた人。ぶらりと旅に出てみたくなった人。
はしゃいだり、騒いだり、そんなことも卒業した大人で、ふたりの時間を静かに大切に過ごしたい人。
さて、もしも、心身ともにメンテナンスができる、もっとスペシャルな時間を過ごしたい人はオーナーの稲葉さんの友人でもある整体師の上野さんが宜野座村からわざわざ部屋まで出張に来てくれる。トレーナー、教員、セラピスト、柔道家などいくつもの資格と顔を持つ上野さんの卓越した施術はかなりレベルが高い。そして沖縄の自然の癒しのパワーを注入してくれる気がする。ただし、最近上野さんはかなりご多忙になり、基本的にはここルートシックスイン(完全事前予約制)以外の出張はあまりしていないとのこと。ぜひ時間があれば貴重な上野さんの施術を受けてみてほしい。
さて、このルートシックスインのオーナーの稲葉さんは東京出身。長い間東京で旅行会社を経営していたが、リタイヤ。沖縄に移住をして数年後、読谷のこの土地に出会い、購入。もともと旅行業で培ったアコモデーションマネジメントのノウハウを生かして、準備と計画を周到にして2011年にこのルートシックスインを建築して見事にオープンさせた。一階はご自宅。その自宅エリアにつながっている大きなガレージは稲葉さんの宝箱。よく手入れをされた1990年のポルシェ911が週に一度のドライブを待ちどうしそうに眠っている。ガレージの壁には映画「イージーライダー」のポスター。昔はハーレーをはじめとして大型バイクも乗りついできた、稲葉さん、すこし「やんちゃ」だったのかな(笑)?その広いガレージの隅々に毛布を敷いて寝ている犬たちはどれも近所に捨てられていたり、動物病院からもらってきたりした犬たち。
みんな稲葉さんに出会って幸せを手に入れた。

そんな幸せを私たちにも分けてくれる稲葉さんと奥さん、決してこだわりを押し付けたりしない。そしてひとり旅を歓迎してくれ、料金も優遇してくれる。
いつでも話し相手になってくれるし、いつでも独りにさせてくれる。
いつでも見守ってくれているし、いつでも自由にしてくれる。
ルートシックスインは日本を、世界を旅して来た、大人のための、本当の意味での隠れ家だ。
若いカップルやはしゃぎたい連中は国際通りあたりに泊まってご遠慮願いたい。
読谷の静かな夜を五感で感じられるセンシティブな人だけに来てほしい。
きっと、この宿は一年後、二年後には沖縄でも予約が取りにくい宿のひとつになってしまうだろう。
その前にあなたがこの宿を訪れることができることを願ってやまない。